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TRADITIONAL STYLE
 



 

「友情・友好・おもてなし」

古来から伝わる飲み方で、マテ壺に何度も水または、お湯をつぎたして、回し飲みすることが友情の証とされています。
 
まずはじめに、セパドール・セパドーラと呼ばれるホスト役がマテ茶の準備をします。最初に淹れたてのマテ茶を飲み、飲みやすい状態であることを確認します。
その後、マテ壺に再度お湯(水)を入れ、客人へ渡します。渡された人は、自分のペースで全て飲み干します。
最後まで飲み終えた後は、セパドール・セパドーラにマテ壺を戻すのが作法です。その際、茶葉を動かさないように、ボンビージャを固定するのも作法のひとつです。

セパドール・セパドーラは、マテ壺に再度お湯(水)を注ぎ、味を整えながら、次の客人へと繰り返します。
これ以上飲まないことを伝える際には、グラシアス(ありがとう)と言うと「もう満足です」と言う意味になり、次からは回ってきません。





 
伝統的な茶器の名称
 

MATE CALABAZA / マテ カラバサ

マテ茶を飲む際に利用する容器で、最も伝統的でひょうたんでつくられたもの。ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイで最も多く使用されています。ケチュア語のmati(マティ)が語源でひょうたん、またはコップを意味します。
また、自然系素材ではWOODのものも使用されています。

MATE CERAMICA・VIDRIO・ETC / 自然系素材以外のもの

マテ茶を飲む際に利用する容器で、陶器やガラス、プラスティック等でつくられたもの。現代においてマテ茶を飲む各国で使用されています。

GUAMPA / グアンパ

水出しのマテ茶(テレレ)を飲む際に利用する深く細長い茶器で、主に牛角や木(パロサント香木)製で作られたもの。パラグアイ・ボリビアで多く使用されています。

BOMBILLA・BOMBA / ボンビージャ・ボンバ

マテ茶を飲むための先端にフィルター(茶漉し)がついた金属ストロー。スペイン語で小さなポンプという意味にあたります。
 

「茶器の選び方」

1. まずはじめに、下記を参考に自分に適したマテ壺自体の素材を選びます。

ひょうたん製:マテの成分や香りが移り、本来の味わいを損なうことなく美味しいといわれている。使い込むほどに風合いが増し、味わい深くなる。保温性も高い。
使い始める前にクラールエルマテ(アク抜き)や硬化されるまでは、カビ防止等のため使用後に簡単なお手入れが必須。手をかけながら育てていく感覚。

WOOD製:ひょうたんほどお手入れはいりませんが、乾燥と保湿のバランスが大切。
乾燥しすぎや温度差でクラックしてしまう場合も稀にあるので注意が必要。木製でもパロサント製は基本水出し専用。

陶器・ガラス製等:衛生面に優れ、取り扱いは簡単。お手入れは外側の素材によって。


2. 次に、マテ壺の大きさや外側の素材、デザイン等を吟味します。
型や使用されている金属の種類(洋白・ステンレス・アルミ)・本革・ペイント等、さまざまです。


3. 最後にマテ壺の大きさやデザインに合わせて、ボンビージャを選びます。
ボンビージャも長さ、金属の種類や刻印、フィルターの形状等さまざまです。洋服のスタイリングの様にマテ壺に合わせてコーディネートします。


ご相談やご要望は、下記インスタグラムのDMにてお気軽にお問い合わせください。
INSTAGRAM: @matemaestro_mm





 
マテ壺とボンビージャを使用した
美味しい淹れ方 
   

1

マテ壺に茶葉を2/3〜3/4ほど入れます。

2

マテ壺の口を手でふさぎ、茶葉の細かい粉が上部にくるように、逆さにして何度も振ります。この作業により、ボンビージャが詰まりにくくなります。

3

マテ壺を傾けながら、茶葉がマテ壺の片側にくるように寄せ、もう片側にスペースができるようにします。

4

空いたスペースに、少量の水とお湯を注ぎます。茶葉が水分を吸収するまで少し置き、下側の茶葉を馴染ませます。

5

ボンビージャの口を指でふさぎ、スペース側から茶葉側の下まで差し込みます。この時つまりを防ぐため、一度差したボンビージャは動かないようにします。

6

スペース側にお湯、または水をゆっくり注いで出来上がり。茶葉の上部が乾いたままか、湿っている程度がベストの状態です。

 

【注意】
お湯の場合は、70℃〜80℃程度がおすすめです。苦味が出てしまい、口の中を火傷する恐れもございますので、熱湯は避けてください。
注いだ分は、濃くなり過ぎないうちに、ズズズっと飲み切ってから、またお湯、または水をを注いでください。
スペース側に何度も注ぎ、味が薄くなるまでお楽しみください。

茶葉に傾斜がついている方が、水分が内まで浸透し、均等に抽出しやすくなります。
崩れて平らになってしまった茶葉は、ボンビージャを一度抜き、傾斜を作った後に、もう一度差し直しても問題ありません。
味の薄くなった下側の茶葉と上の茶葉の入れ替え、または、下側の茶葉のみを取り換えることも可能です。







CRUR EL MATE
 

ひょうたんのマテ壺は、初めて使用する際、
内側に皮やくず、匂いがついているので、きれいにする下準備が必要です。

この作業を「クラール エル マテ」と言います。
 
 
1 薄皮付きのひょうたんの場合は、中にぬるま湯を注いで数分おき、内側の皮や膜をふやかします。
その後、柔らかくなった薄皮をスプーンで優しく綺麗に取り除きます。
2 水分を吸収した湿った茶葉(出がらしで可)をマテ壺の金属の下程度まで入れて、そのまま約1日浸します。
(上部の茶葉が乾くようなら水分を少し足してください)
3 茶葉を捨て、2の作業をもう1回繰り返します。
お好みで少量のウイスキーやブランデーを入れて香り付けするのもおすすめです。
4 茶葉を掻き出した後、ひょうたんの柔らかくなった表面をスプーンで擦り、良く掻き取ります。
(使い始めの3~4回は、飲み終わりの度にこの作業をすることをおすすめします)
5 軽くすすいだ後、水気をよくふき取り(※ペーパーナプキン等で水分をよく吸収させてください)、
口部を上向きにして風通しのよい所で乾燥させます。次の日からご使用いただけます。−使用後も同様−
6 マテ茶の色や香り、成分がマテ壺に馴染み、マテ茶本来の味を損なわずに美味しくお飲みいただけます。
使用と乾燥を繰り返すことにより、マテ壺は硬化され味わい深く育っていきます。


【注意】
ひょうたん製のマテ壺は、軽く、素朴な雰囲気が魅力です。
自然素材の特性上、ジメジメしたままでの長時間放置や湿気の多い所での保管は避けてください。

使用後は、水洗いをして水分を良くふき取り、早めにしっかり乾燥させてください。保管の際は、乾燥剤などを入れておくのも有効です。
もし、カビてしまった場合も完全殺菌することにより、再利用も可能です。その際はご相談ください。

外側が本革の場合は、なるべく濡らさない方がベターですが、濡れても早めに拭いて乾燥させれば問題ありません。
革も味わい深くなっていきます。乾燥した場合は、靴やバッグと同じようにクリーム等でお手入れいただくと何年も長持ちします。

木製の場合は、急激な水分吸収や温度差等で割れてしまう恐れがあります。ゆっくりと水分や温度を馴染ませてください。
また、木の種類の特性に沿った使い方をしてください。
乾燥したらオリーブオイル(食用オイル等)を薄く塗り、保湿するのもおすすめです。(数時間乾燥後使用可)


【ボンビージャのお手入れ】

通常の中性洗剤をご使用ください。フィルター一体型のボンビージャは内側にもしっかり水を通しよく濯いでください。
殺菌の際は、煮沸がおすすめです。
アルパカ(洋白)製のボンビージャは、熱伝導を抑え、唇の熱さを軽減してくれる半面、茶しぶや酸化により、くすみやすい素材です。
頑固汚れには、重曹を入れて煮沸いただいた後に磨いていただくと落ちやすくなります。